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「環境会計を学んで」(2008.6.31)

先日、環境会計について学ぶ機会を得た。環境会計とは、「企業等が、持続可能な発展を目指して、社会との良好な関係を保ちつつ、環境保全への取組を効率的かつ効果的に推進していくことを目的として、事業活動における環境保全のためのコストとその活動により得られた効果を認識し、可能な限り定量的(貨幣単位又は物量単位)に測定し伝達する仕組みです。」(環境省ホームページより)

地球の環境問題を考えていく上で重要なことは二酸化炭素の排出による温暖化を防止することで、京都議定書により、拘束力のある数値目標が決められた。
チームマイナス6%という標語で、日本も1990年の排出量を6%減らすことを目標にしているのは、ご存じのとおり。
それに応じ、大企業では環境報告書を公表し、その中に環境会計がある。環境報告書には、二酸化炭素の排出量に限らず、どれだけのコストをかけ、どれだけ環境保全に効果があったか、その経済効果がどうか、ということが述べられている。2006年には819社が環境会計情報を開示している。(環境省「平成18年度環境にやさしい企業行動調査結果」より)
個々の環境会計を見てみると、すべての報告の様式が同じではないので、よくそれぞれの内容を見ないと、どのようなコストをかけ、環境保全に効果があったか、経済効果はどうか、ということはすぐには分からない。
環境にやさしい企業を応援し、我々の子どもたちが大人になったとき、温暖化が進んでいないよう、環境を整えていくのが、我々の今やるべきことだ。そのためには、もう少し見やすく、そしてどこの企業も同じようなフォームで環境会計の報告をしてもらえると、もっと社会的意義があると思う。

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